幼馴染

(一部抜粋)

 彼奴の姓が書いてある表札が掛かった扉の前に立ってチャイムを鳴らす。少し間を空けてどたどたと扉の向こうから足音が聞こえてきた。扉が開くと、ガキの頃から変わらない人懐っこい笑顔の男がシャツとスウェットの下というパジャマ同然の恰好で出迎えてくれた。
「よく来たな、洋介」
「貴志、お前……」
 俺の眼は貴志の股間に釘付けになった。緩いスウェットの前は、明らかにふくらんでいる。その中身が存在を主張するようにぴんとテントを張っている。
「何で真っ昼間からふくらませているんだよ……」
 そこで俺の視線が股間に向いていることにやっと気付いたらしい。貴志は軽くスウェットの上からふくらんだ自分のモノを撫でた。
「ああ、悪いな。我慢できなくなっちまってさ、ちょっとセンズリかいてたんだ。お前が来るまでに済ませようと思ってたんだけど、間に合わなかった」
 まあ気にすんなよ。そう言って貴志は俺を招き入れた。こういう奴だ。下半身に関わる話もその他の話も同じようにする。それに、俺たちの間柄には恥ずかしいことも隠し事もほとんどない。だけど「気にするな」ってそんな酷なこと、ないだろう。俺は自分のチンポが急激に熱く張り詰めていくのを感じた。
「嫁さんがいるのに何で我慢できなくなるほど溜まってるんだよ。ヤラせてくれないのか、嫁さん?」
 嫁さんで満足しとけよ。溜まった様子のモノを俺に見せつけるな。その不平を無意識に込めて聞くと貴志は足を運びながら肩をすくめた。
「ヤることは毎晩ヤッてるさ。だけど一発しかヤラせてくれないんだ。オレ、毎日四、五発は抜いてただろ。一発だけじゃもの足りなくてさ」
 そう言えば十代の頃から性欲旺盛だったよな、こいつは。俺も人に言えないけど、ちょっと暇があれば直ぐにチンポに手を伸ばす奴だった。ヤリたくなったらその場で「オレ、今から抜くわ」と言ってズボンの前を開けるような奴だ。旺盛な性欲は十年経っても衰えていないという訳か。いまも歩きながらふくらんだモノを撫でさすっている。
 居間に通された。テレビがついていて、何か映っている。女の顔と男の……勃起したモノだ。オナニーのオカズなんだろう。女が男をしゃぶっているシーンだった。
「オレ、このままだとキツいからさ、ちょっと最後までヤラせてくれよ」
 言うなり、床に腰を下ろした貴志はスウェットを尻の半ばくらいまで下げて猛々しく勃起したチンポを引っぱり出した。硬く反り返ったそれは先走りに濡れて赤黒く光っていた。
 亀頭がふくれあがっていて、俺が来るまでに随分長い時間扱いていたんだろうことが分かる。それを見た俺のチンポは限界まで勃起してしまった。寝起きに一発出したところだっていうのに。ズボンが窮屈で仕方がない。
 引っぱり出した自分のチンポを片手で扱きはじめた貴志は、何を思ったか隣に腰を下ろした俺の方に空いている手を伸ばしてきた。ズボン越しにいきなり俺の硬く勃起したモノを掴む。俺は息を飲んだ。
「思った通りだ。お前もこのビデオで勃っちまったんだろ。一緒にやろうぜ。……それにしてもでかいな。こんなにでかかったっけ、お前?」
「あ、貴志……そんなに揉まれたら、俺……」
 チンポが破裂してしまいそうに張り詰めてきた。痛いくらいだ。布越しに貴志の指がもぞもぞと蠢いているのが分かる。分かるからチンポが激しく脈打つ。やばい。出掛ける前に替えたばかりのトランクスが溢れはじめた先走りの汁でべっとり濡れはじめている。
 貴志は自分のチンポを扱く手を止めた。テレビの中で女にしゃぶられていたチンポは白い液を発射してしまっている。貴志の赤黒い先っぽからも汁が垂れている。だけど、その汁は白くはなかった。まだ透明の汁が滲むにとどまっている。
「何だ洋介、急に濡れてきやがって。お前、オレに触られて感じてんのか? ズボンまで染みてきてるぞ」
 俺は貴志に掴まれた自分の股間を見下ろした。トランクスを濡らしはじめたと思った先走りが早くもズボンにまで染み出している。尖ったズボンの山のてっぺんに小さいしみができていた。
「何す……!」
 全部を口に出せなかった。貴志の指がズボンのしみを強くくすぐりはじめたんだ。そんなことをされたら感じるどころじゃなくなってしまう。サオを揉みながら先っぽをくりくりと擦ってくる。ズボン越しにでもこんなにされたらたまらない。今にも暴発しそうだ。
「た、貴志。やめてくれ」
 俺は多分、情けない声を出していたんじゃないかと思う。それが却って貴志を刺激したんだろう。 「やめていいのかよ?」
 低い声で言った貴志の顔は俺がよく知っている気のいい腕白じゃなくて、男の顔になっていた。性欲に満ちた男の顔だ。自分のモノをビンビンに反り返らせたまま、俺をズボン越しにはげしく扱き出す。
 チンポが濡れた布と貴志の手に強く擦られる。貴志の手の圧迫と濡れた布目がサオの裏筋やカリを摩擦してタマの中に溜まった精液を尿道口へと導いていく。
「駄目だよ、貴志。出る……出てしまうよ」
「へえ、オレに扱かれてそんなに気持ちいいのか」
 貴志の手がスピードを上げた。刺激が更に強くなってサオの根元の方から精液がせり上がってくる。足の指先までが痺れるような快感が精液の通り道をチリチリと焼けつかせる。
「で、出る……出るよ!」
 俺は叫んだ。その途端に、貴志の手は俺の股間から離れた。
「見てみろ、こんなに濡らしやがって。オレ相手にこんなに喜ぶとはな」
 射精は何とか免れた。だけど俺のズボンの前は小便を漏らしたみたいにはしたなく濡れてしまっていた。俺だって、こんなに大量の先走り汁が溢れ出たのは初めてだ。荒い息の中で俺は呆然と淫らに濡れた山の頂上を見下ろした。
「そんなにビンビンにおっ勃ててたら苦しくてたまんねえだろ。……イキてえよな?」
 貴志の声は熱くのぼせていた。どうしたんだ。何でお前がそんなに俺を相手に興奮しているんだ。両手を伸ばしてきた。俺のズボンを脱がしにかかる。抵抗できなかった。すぐに濡れたズボンとトランクスを引き下ろされ、淫らに勃起したチンポをむき出しにされた。
 本当は、俺は抵抗したくなかったのかもしれない。むき出しにされても俺のチンポは硬く勃起したままだ。それどころか、直に貴志の目に触れて余計に猛り狂ったように熱く脈打った。先走りもどんどん漏れ出してくる。
 俺の鈴口に溜まっている滴を貴志の指がすくい取った。それを塗りつけるようにサオの裏筋をなぞる。両腕を尻の後ろの方についていた俺は、腰を突き出すようにしてのけ反った。俺のチンポはいつもよりもずっと敏感だった。貴志が身体を寄せてきて、俺の耳元にささやくように言う。
「大したヨガりっぷりだな。お前が男相手にこんなに硬くしてんのもびっくりしたけど、そのお前を見てこんなに興奮してる自分にも驚いてんだよ、オレは」
 床に両膝をついた貴志の下腹の辺りでいきり立ったモノがびくんびくん首を振っている。先っぽからつうっと少し粘りのある滴が垂れ落ちた。
 俺を扱いてそんなに興奮したのか? だからこんなに先走りを垂らしているのか? 貴志が俺を相手にチンポをこんなに激しく勃起させていることに俺は興奮してしまって、貴志の手が離れてしまっているにもかかわらずチンポに刺激を感じて、また透明な汁を漏らした。
「なあ、洋介」
 膝立ちで俺ににじり寄ってきた貴志の膝が、俺の膝を割る。
「オレとヤッてみねえか?」
「な、何言って……」
 馬鹿なことを。そんな口振りで俺は貴志を諌めようとしたけど、身体の方は強い期待を持っていた。暴発と言うより爆発しそうなくらいにチンポが張り詰めた。引きつって痛みさえ感じた。今朝の夢が現実になるかもしれない。
「オレ、男とヤッたことねえんだけどよ、こうしてみるとどうもオレの身体は男も嫌がってねえみてえだからよ……相手が男でも女でも気持ちよくぶっ放せたらそれでいいだろ」
「……俺に嫁さんの代わりをしろって?」
「そうじゃねえ」
 つけっ放しのテレビの中では女が大袈裟な声で「イク、イク」と喘いでいる。やけに興奮した様子の貴志は俺を組み敷こうと身体に手をかけてきた。それと同時に俺は、チンポの先にぬるぬるとした硬いものが触れたのを、はっきりと感じた。
「……ううっ!」
 俺の喉から声が洩れた。貴志のチンポが俺のチンポに触った。それが分かった途端に俺の限界まで張り詰めた亀頭から真っ白に濁った精液が溢れ出してしまった。
 最初の一噴きを許してしまうと射精は止められなくて後から後からドロドロと濃い精液がチンポの先から噴き出してくる。
 イッてしまった。俺は貴志でイッた。チンポがイッたんじゃなくて全身で射精したみたいな気持ちよさだった。床に突っぱっていた両腕から力が抜けてしまって、俺は後ろに倒れ込んだ。
「うわ……お前の、すげえ濃いんだな。量もすげえ。こんなに溜め込んでたのか」
 ぐったりと横になった俺の上から貴志の声が降ってくる。頭の中まで痺れるような快感に俺は喘いでいた。興味本位で俺に手を出そうとしていた貴志も射精を見たら気持ちが萎えるだろう。貴志は女好きなんだから。嫁さん相手に開放しきれない性欲に惑わされただけなんだ。
 痺れる頭でそう考えていた俺の身体にぬるりと触れるものがあった。
「何だよ。さっさとイッちまったかと思ったらお前、全然萎えてこねえんだな。まだ吐き出し足りないのか?」
 貴志の手が射精を終えた俺のチンポを軽く握った。精液にまみれた俺を扱きたてる。
「あ、は……」
 感じる。勝手に声が漏れた。精液のぬめりよりも貴志の手の温みを強く感じた。貴志に握られていると思うだけで俺は射精した後の脱力感から引き上げられた。身体の芯にまた火がともった。
 貴志は俺の射精を見ても萎えた様子がなかった。性欲が女に向いている男は他の男の射精なんか見たくないものだって聞いたことがあるけど、そうでもないんだろうか。それとも、本当は貴志は男がいいんだろうか。
 見ると、貴志のチンポは天を突くように勃起したままだ。自分のモノを勃起させたまま、俺の勃起を扱いている。
「すげえな。イッちまったってのにこんなに硬いぜ。……まだまだヤれるよな」
 横たわった俺の身体に、貴志の身体が重なった。チンポにごりごりと硬いモノが押しつけられる。貴志だ。貴志のチンポが俺のチンポにぐいぐい擦りつけられている。
 こんなことがあっていいのか。俺は思わず貴志の腰に両腕をまわした。自分の方に引き寄せてもっと強く擦れ合うように腰を揺する。
「ヤる気満々じゃねえか。いいのかよ、オレ相手にそんなに腰振って」
 貴志も俺の上で腰を揺らす。女の中をかき回す時の腰つきで俺のチンポを自分のチンポでこね回す。
「くっ……」
 俺は歯を食いしばった。また尿道がチリチリと熱くなってきたんだ。貴志の硬いチンポに擦り上げられてタマの中から二発目の―――今朝から数えれば三発目の精液がじわじわと発射口に向かって押し上げられてくる。今度は簡単にイクもんか。ずっとこうしていたい。本当はもっと早くこうしたかったんだ。
 貴志。貴志、もっと俺に押しつけてくれ。俺を擦り上げてくれ。俺は貴志の腰にまわした両腕に更に力を込めて引き寄せて、自分のチンポを夢中で貴志に擦りつけた。

(ここまで抜粋)

 

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